Day 1では、AIイラストの概要と魅力、課題について学び、Day 2では、AIイラスト生成の基本的な仕組みについて理解を深めました。Day 3では、具体的なAIイラスト生成ツールの使い方と、作品作りのポイントについて学びました。Day 4では、さらにスキルアップを目指して、より高度なAIイラスト技術や、特定の効果を出すためのコツを紹介しました。Day 5では、AIイラストが抱える倫理的な問題について考えました。Day 6では、ストーリーからイラスト生成に挑戦します。

ストーリーの選定

まずは、イラストにしたいストーリーを選びましょう。
これは、あなたが個人的に好きな物語でも、オリジナルの短編ストーリーでも構いません。
大切なのは、そのストーリーから具体的なシーンやイメージを抽出できることです。
例えば、古典的な童話、現代の小説、あるいは自分で考えた短い物語から一場面を選んでください。

今回はchatGPTにストーリーを考えてもらいましょう!
テーマを『アイドル』として書いてもらったストーリーがこちらです。

序章: 隠れた才能

小さな海辺の町で、エマは普通の学生生活を送っていました。彼女には秘密がありました。それは、夜な夜な部屋で作詞作曲をしていること、そしてその歌声が驚くほど美しいことでした。しかし、エマは極度のあがり症で、自分の才能を人前で披露する勇気がありませんでした。

第一幕: 不思議な出会い

ある日、エマは海岸で不思議な老婦人に出会います。彼女はエマに「あなたの歌は、多くの人々に聞いてもらうべきだ」と言いました。その言葉がエマの心に響き、彼女は自分の歌を人前で歌うことを決意します。

第二幕: 隠れた場所からの一歩

エマは地元の小さなカフェで開かれるオープンマイクイベントに参加することにしました。初めての公演は、彼女にとって大きな挑戦でした。しかし、エマが歌い始めると、その美しい歌声はすぐに聴衆を魅了しました。彼女の歌は、SNSを通じて瞬く間に広がり、多くの人々の心を捉えました。

第三幕: 奇跡のステージ

エマの才能は、ある有名な音楽プロデューサーの目に留まります。彼はエマを大都市の大きな音楽フェスティバルに招待しました。最初は不安でいっぱいだったエマでしたが、ステージに立つと、彼女は自分の内に秘めた力を解放しました。エマの歌は、光のシャワーの中で輝き、フェスティバルのハイライトとなりました。その夜、エマはただの学生から、多くの人々に愛されるアイドルへと生まれ変わりました。

終章: 新たな始まり

フェスティバルの後、エマは多くのファンレターを受け取りました。彼女の歌が人々に勇気と希望を与えたことを知り、エマは感動しました。そして、彼女はこれが終わりではなく、新たな始まりであることを悟ります。エマは自分の音楽と共に、これからも多くの人々の心に光を灯し続けることを誓いました。

シーンのビジュアライゼーション

選んだストーリーから、特に印象的なシーンや、イラストにしたい瞬間を選びます。
その際、シーンの背景、登場人物の表情やポーズ、そしてその瞬間の雰囲気を詳細に思い描いてみてください。
このプロセスは、イラストに命を吹き込むための基盤となります。

今回のストーリーの中で印象に残ったのはエマが歌を人前で歌うことを決めたきっかけになったシーン。
海岸で不思議な老婦人に出会うシーンにしてみましょう。

プロンプトの作成

ここで、これまでに学んだプロンプト作成の技術を活用します。ストーリーのシーンを具体的に記述し、AIに理解しやすい形でプロンプトを作成してください。
プロンプトには、シーンの主要な要素、キャラクターの感情、環境の詳細、そしてその瞬間の雰囲気を含めることが重要です。

プロンプト作成で学んだとおりに情景を書き出してみます。

主題: 海岸で出会う不思議な老婦人

状態: 老婦人は遠くを見つめている。彼女の表情は、秘密を抱えているようにも、過去を懐かしむようにも見える。

環境: 背景は夕暮れ時の海岸で、穏やかな海と遠くに沈む太陽が見える。砂浜には足跡が点々と残り、小さな貝殻や海藻が散らばっている。

構図: イラストは老婦人を中心に配置し、彼女を正面から見た視点で描く。背後に広がる海岸線と夕日が、彼女の周りを優しく包み込むように描かれる。

カラー: 全体の色調は暖色系で統一し、夕日のオレンジ、海の青みがかったグレー、砂浜の淡いベージュをメインカラーとする。老婦人の衣装には、海岸と調和するような落ち着いた色を選ぶ。

スタイル: イラストは、リアリズムとファンタジーの間の雰囲気を持つようにする。老婦人と海岸の詳細にはリアリスティックな描写を用いつつ、彼女が持つ地図や遠くを見つめる視線には、何か物語を感じさせるファンタジックな要素を加える。

イラストの生成とリファインメント

プロンプトをAIイラストツールに入力し、初期のイラストを生成します。
最初の試みで完璧な結果が得られなくても心配ありません。重要なのは、生成されたイラストから始めて、それをリファインし、ストーリーのシーンにさらに近づけることです。
必要に応じて、プロンプトを微調整し、さまざまなアプローチを試してみてください。

先ほど作成したプロンプトから生成されたのはこちら!
なかなか雰囲気はありますね…!
ここからさらにリファインしていきましょう。

直したいイメージはこちら
・エマを追加
・地図を楽譜にする

生成されたのはこちら!
いい感じですね!
私の中のエマのイメージは16~18歳だったので、次はそちらを変更してみましょう。

エマを黒髪、セーラー服を着せました!
さらに私の中のストーリーのイメージに近づきました!

まとめ

ストーリーからイラストを生成するという挑戦は、AIイラストの可能性をさらに広げるものです。このプロセスを通じて、あなたのクリエイティビティを新たなレベルへと引き上げ、物語を視覚的に表現する力を養うことができます。
明日は、この7日間のチャレンジを振り返り、学んだことをまとめていきたいと思います。