ボットネットとは？脅威とその対策を解説！

ボットネットは、マルウェア「ボット」に感染した多数のコンピュータがネットワークを形成し、外部から遠隔操作されることにより、大規模なサイバー攻撃を行う仕組みです。ボットネットの危険性や対策について詳しく解説します。

ボットネットは、「ボット」というマルウェアに感染した複数のデバイスから構成されます。攻撃者は、感染したデバイスを遠隔操作し、DDoS攻撃やスパムメールの大量送信、アカウント乗っ取りなどのサイバー攻撃を実行します。これにより、個人情報の漏洩やサービスの停止など、被害が拡大します。

1. 気付きにくい感染: ボットに感染しても、PCの所有者がすぐに気付くことは少ないです。バックグラウンドで動作し、PCのパフォーマンスに大きな影響を与えないためです。
2. 大規模な攻撃: ボットネットは数万から数百万台のデバイスを束ねることで、単独の攻撃者では不可能な大規模なサイバー攻撃を実現します。
3. アップデート機能: 一部のボットは自動的にアップデートされ、新たな攻撃手法が追加されることがあります。

1. DDoS攻撃: 多数の感染デバイスから一斉にサーバーへアクセスを仕掛け、サービスを停止させる攻撃です。これにより、企業のオンラインサービスが停止し、金銭的損失や顧客の信頼低下を招きます。
2. スパムメール送信: ボットに感染したデバイスが不特定多数にスパムメールを送信します。攻撃者は大量のメールを効率よく送ることができ、送信者の特定が困難になります。
3. クレデンシャルスタッフィング攻撃: 不正に入手したアカウント情報を使い、複数のサイトに不正アクセスを試みる攻撃です。ボットネットを利用することで、多数のサイトに同時に攻撃を仕掛けることが可能です。

ボットは以下のような経路でデバイスに感染します。

1. 脆弱性の利用: OSやアプリケーションの脆弱性を突いて感染します。
2. メールの添付ファイル: 不審なメールの添付ファイルやリンクを開くことで感染します。
3. 改ざんされたWebサイト: 改ざんされたWebサイトを訪問することで感染します。

1. OSとソフトウェアの更新: OSやアプリケーションを常に最新の状態に保つことで、脆弱性を突いた攻撃を防ぎます。
2. アンチウイルスソフトの導入: 信頼性の高いアンチウイルスソフトを使用し、マルウェアの検出と除去を行います。
3. EDRの導入: エンドポイント検出と対応（EDR）ツールを導入し、感染した端末を迅速に検出・対応します。
4. 不審なメールやサイトの回避: 不審なメールの添付ファイルやリンクを開かない、信頼できないサイトを訪問しないよう徹底します。

ボットネットは、複数の感染デバイスを用いて大規模なサイバー攻撃を実行する危険な手法です。感染経路を把握し、適切な対策を講じることで、ボットネットの一部となるリスクを減らすことができます。企業や個人は常に最新のセキュリティ対策を導入し、サイバー攻撃に対する防御を強化する必要があります。